Salesforceのマーケティング自動化ツール「Account Engagement(Pardot)」は、マーケティングチームが顧客管理やプロスペクト追跡を効果的に行うための重要なプラットフォームです。特にCRMとのデータ同期やフィールドマッピングは、プロスペクト情報の一貫性を保つうえで欠かせない機能です。本記事では、Account Engagement(Pardot)とSalesforce CRMの間でどのようにデータを連携するか、標準フィールドとカスタムフィールドのマッピングの仕組み、そしてプロスペクトの作成フローを解説します。これを読むことで、よりスムーズなデータ統合を実現し、マーケティング活動の効果を最大化する方法がわかります。
目次
- Account Engagement(Pardot)とは?
- フィールドマッピングの基礎
- 標準フィールドのマッピング
- カスタムフィールドのマッピング
- データ同期の仕組み
- 同期の方向性
- 同期の優先順位
- プロスペクトの作成と同期フロー
- プロスペクトの重複回避
- 実践的な同期例
- まとめ
- 次のステップ
Account Engagement(Pardot)とは?
Account Engagement(Pardot)は、Salesforceが提供するマーケティング自動化ツールで、B2B企業を対象にリードの育成やキャンペーン管理を効率化します。Salesforce CRMとの統合により、営業チームとマーケティングチームが一貫した顧客情報を共有し、ターゲットに合わせたパーソナライズドなアプローチが可能になります。
主な機能には、以下の要素が含まれます:
- CRMとのデータ同期:リアルタイムで顧客情報を共有
- カスタムフィールドの作成と管理:企業固有の項目でデータを整理
- プロスペクトの分類と追跡:興味度合いに基づいて自動的にスコアリング
フィールドマッピングの基礎
Account Engagement(Pardot)とSalesforceのCRM間で正確にデータを同期するためには、フィールドマッピングが重要です。Account Engagement(Pardot)の「プロスペクト」オブジェクトは、Salesforceのリードや連絡先と関連付けられます。
標準フィールドのマッピング
Account Engagement(Pardot)の標準フィールドは、Salesforceのリードや連絡先の項目と1対1でマッピングされます。これにより、両プラットフォームで一貫性のある情報管理が可能です。
代表的な標準フィールド:
- 名前・姓
- メールアドレス
- 会社名
- スコアやグレード
マッピングされたフィールドは、自動的に双方向で同期され、Account Engagement(Pardot)でのプロスペクトの行動がSalesforceの営業チームにも即座に共有されます。
カスタムフィールドのマッピング
企業特有の情報を管理するため、SalesforceのカスタムフィールドをAccount Engagement(Pardot)に同期させることが可能です。これには、拡張同期の有効化が必要です。
- 同期可能なフィールドタイプ:テキスト、数値、ピックリストなど
- ピックリストの同期:選択肢の内容が一致する必要がある
- 拡張同期の設定:Salesforce管理画面から有効化
カスタムフィールドの利用により、マーケティングキャンペーンをさらに細分化し、より精緻なターゲティングが実現します。
データ同期の仕組み
Account Engagement(Pardot)とSalesforce CRMの間でのデータ同期は、同期の方向性と優先順位を考慮することで、正確に管理することができます。
同期の方向性
- CRMからAccount Engagement(Pardot)への同期:Salesforceで更新された情報がAccount Engagement(Pardot)に反映されます。
- Account Engagement(Pardot)からCRMへの同期:マーケティングキャンペーンで取得したデータがCRMに反映されます。
- 双方向同期:どちらか一方で更新があれば即座に反映されます。
同期の優先順位
同期の優先順位は、SalesforceまたはAccount Engagement(Pardot)のいずれかを基準に定義可能です。
- 最新の更新を優先:直近の変更が両プラットフォームに反映されます。
- Salesforce優先モード:営業チームのデータが優先されます。
- Account Engagement(Pardot)優先モード:マーケティング主導のデータが反映されます。
プロスペクトの作成と同期フロー
プロスペクトの重複回避
Account Engagement(Pardot)では、メールアドレスを基準に重複するプロスペクトの自動回避が行われます。次のような順序で、既存レコードとの一致が確認されます:
- 連絡先のレコードと一致するか確認
- 一致しなければ、リードのレコードと照合
- どちらにも一致しない場合は、新規リードとしてCRMに登録
このプロセスにより、同一の顧客情報が重複することなく、常に最新の情報が維持されます。
実践的な同期例
- 連絡先との同期:
- 既存の連絡先とメールアドレスが一致する場合、自動的にプロスペクトが関連付けられます。
- リードとの同期:
- 連絡先が存在せず、リードと一致する場合、プロスペクトがリードに関連付けられます。
- 新規リードの作成:
- 既存の連絡先もリードも存在しない場合、Account Engagement(Pardot)で作成されたプロスペクトがSalesforceに新規リードとして登録されます。
まとめ
Account Engagement(Pardot)とSalesforceのCRM間でのデータ同期とフィールドマッピングは、マーケティングと営業の連携を深め、リードの育成を最適化するための鍵です。標準フィールドとカスタムフィールドの正確なマッピングにより、一貫した顧客情報を管理できます。また、プロスペクトの重複回避ロジックは、無駄のない効率的な運用を可能にします。
今後は、同期の優先順位設定を活用し、自社の営業とマーケティングのワークフローに最も適したプロセスを構築していきましょう。
- Account Engagement(Pardot)とSalesforceのカスタムフィールドを見直し、最適化する
- 同期の優先順位を再確認し、ビジネス要件に合わせた設定に変更する
- プロスペクトの行動データを活用し、スコアリングモデルを改善する
Account Engagement(Pardot)の活用でお困りの点や質問があれば、無料相談からお問い合わせくださいませ。