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Salesforceのレコード共有設定の基本

Salesforcev3

セールスフォースを使用する上で、適切なデータアクセス管理は非常に重要です。その中心となるのが「レコード共有設定」です。この記事では、レコード共有設定の基本から実践的な使用方法まで、詳しく解説していきます。

レコード共有設定とは?

レコード共有設定は、特定のレコードをどのユーザーにどこまで見せるかを管理する機能です。これにより、データの参照や編集権限を細かく制御することができます。

重要な前提知識

レコード共有設定を理解するためには、以下の基本概念を押さえておく必要があります:

  1. オブジェクト:データの種類を表す(例:取引先、商談)
  2. レコード:オブジェクトの具体的なデータ行
  3. 項目:レコード内の個別のデータフィールド
  4. プロファイルと権限セット:ユーザーの基本的な権限を管理

プロファイルと権限セットの役割

プロファイル

プロファイルは、ユーザーに対するオブジェクト権限や項目レベルのセキュリティを設定します。これはユーザーのアクセス権限を制御する基本的な要素です。

権限セット

権限セットは、プロファイルの設定を補完し、特定のユーザーに追加の権限を付与するために使用されます。これにより、より柔軟な権限管理が可能になります。

レコード共有設定の種類

レコード共有設定には主に3つのパターンがあります:

  1. 非公開
  2. 参照のみ公開
  3. 公開参照・更新可能

これらの設定により、ユーザーのレコードへのアクセス権限が決定されます。

共有ルールとロール階層

共有ルール

共有ルールを使用すると、特定の条件に基づいてレコードの共有を設定できます。例えば、「特定の金額以上の商談を特定のチームに公開する」といった細かい設定が可能です。

ロール階層

ロール階層は、組織内の階層構造に基づいて権限を管理します。上位ロールのユーザーは、下位ロールのユーザーのレコードにアクセスできるようになります。

実践的な設定方法

  1. プロファイルの設定:オブジェクト権限や項目レベルセキュリティを適切に設定します。
  2. レコード共有設定の確認:設定画面から現在の共有設定を確認し、必要に応じて変更します。
  3. 共有ルールの作成:特定の条件に基づいた共有ルールを作成し、きめ細かいアクセス制御を実現します。
  4. ロール階層の活用:組織構造に合わせてロール階層を設定し、効率的な情報共有を促進します。

まとめ

レコード共有設定は、セールスフォースにおけるデータセキュリティの要です。基本的な概念を理解し、プロファイル、権限セット、共有ルール、ロール階層を適切に組み合わせることで、柔軟かつ安全なデータアクセス管理が実現できます。

実際の業務シナリオに基づいて設定を行い、定期的に見直すことで、常に最適な状態を維持しましょう。セールスフォースの力を最大限に活用するためには、このレコード共有設定の理解と適切な運用が不可欠です。

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