Account Engagement(旧Pardot)はB2Bマーケティングオートメーションツールとして、顧客との関係を深め、見込み顧客を効果的に管理するための強力な機能を提供します。その中でも「カスタマーペルソナの構築」と「ユーザー管理」は、マーケティング活動を成功に導く重要な要素です。本記事では、ペルソナベースのマーケティングの利点やAccount Engagementのプロフィール設定、自動化ルール、ユーザーロールの管理方法を詳しく解説します。これにより、ターゲット顧客との関係強化と社内の運用効率化が実現できるでしょう。
目次
- カスタマーペルソナの重要性
- ペルソナベースのマーケティングの利点
- ペルソナ作成の手順
- Account Engagementのプロフィール作成
- プロフィールの目的
- プロフィール作成の手順
- 自動化ルールの設定
- 自動化ルールの重要性
- 自動化ルールの作成手順
- Account Engagementのユーザーロール
- デフォルトユーザーロール
- カスタムユーザーロールの作成
- Account Engagementでのユーザー作成
- ユーザー作成の手順
- ユーザー管理のベストプラクティス
カスタマーペルソナの重要性
ペルソナベースのマーケティングの利点
ペルソナとは、理想的な顧客像を具体化した仮想の人物像です。ペルソナに基づいたマーケティングの利点には以下の点が挙げられます:
- ターゲットを明確化:複数のデータポイントを活用して、幅広い顧客の特徴を捉える。
- 柔軟な更新が可能:新しいインサイトを得るたびにペルソナを進化させられる。
- 組織全体での共有:マーケティング、営業、カスタマーサポートなど、部門横断的に活用可能なツールとなる。
ペルソナ作成の手順
ペルソナ作成の流れは以下のとおりです:
- バイヤーの役割を定義:エンドユーザー、影響者、意思決定者などの役割を特定。
- ペルソナカードの作成:名前、会社プロフィール、役職、経歴などの基本情報を記載したカードを作成。
- Account Engagementプロフィールの設定:プロスペクトに適切なペルソナを割り当てるためのプロフィールを作成。
- プロスペクトへのペルソナ割り当て:自動化ルールやリストを使い、該当するペルソナを適用。
Account Engagementのプロフィール作成
プロフィールの目的
Account Engagementでプロフィールを設定することで、見込み顧客(プロスペクト)が自社の理想的な顧客像にどれだけ合致しているかを評価できます。この評価に基づいて、より質の高いリードを営業チームへ渡すことが可能になります。
- リードの資格判定:スコアリングにより、購入意欲の高いプロスペクトを特定。
- ペルソナとの連携:各プロスペクトに適したカスタマーペルソナを割り当て。
プロフィール作成の手順
- Account Engagementの「プロスペクト」セクションから「プロフィール」にアクセスします。
- 「プロフィールの追加」をクリックし、名前やタグを設定します。
- プロファイルの基準(例:業種や会社規模)を設定し、各基準に基づいたグレード調整を行います。
- プロフィールを保存して、プロスペクトとの一致度を自動で測定できるようにします。
自動化ルールの設定
自動化ルールの重要性
Account Engagementの自動化ルールを使うことで、マーケティングプロセスを効率化し、人的エラーを防げます。自動的にプロスペクトにプロフィールやペルソナを割り当てることで、営業やマーケティング活動の精度が向上します。
自動化ルールの作成手順
- Account Engagementの「自動化」セクションに移動し、「自動化ルール」を選択。
- ルール名、フォルダ、説明、タグを設定します。
- ルールのマッチタイプ(すべて一致または任意一致)を選択。
- 条件とアクションを定義し、例えば「特定の業種のプロスペクトに特定のペルソナを割り当てる」などの設定を行います。
- ルールをアクティブ化して自動化を開始します。
Account Engagementのユーザーロール
デフォルトユーザーロール
Account Engagementには、あらかじめ以下の4つのユーザーロールが設定されています:
- 管理者:全ての設定とデータにアクセス可能。
- マーケティング:マーケティングモジュールとプロスペクトデータにアクセス。
- セールスマネージャー:プロスペクトと訪問者のデータにアクセス。
- セールス:基本的なプロスペクト管理機能のみを利用可能。
カスタムユーザーロールの作成
特定のビジネスニーズに合わせ、デフォルトのロールを基にカスタムユーザーロールを作成できます。
- デフォルトロールのコピー:元のロールを複製して編集可能。
- 権限の細分化:外部パートナーや特定の部署に適した権限を設定。
- アクセスの限定:業務に必要なデータのみにアクセスを制限することで、セキュリティを強化。
Account Engagementでのユーザー作成
ユーザー作成の手順
- Account Engagementの設定から「ユーザー管理」を開き、「ユーザーの追加」をクリック。
- ユーザーの名前、役職、メールアドレスなどの基本情報を入力します。
- Salesforceユーザーと連携する場合は、その設定も行います。
- 適切なユーザーロールを割り当て、必要に応じてカスタム権限を設定します。
ユーザー管理のベストプラクティス
- ユーザーの削除前に再割り当てを実施:ユーザー削除時は、担当していたプロスペクトを他の担当者に再割り当てます。
- 自動化ルールとコンプリーションアクションの確認:ユーザー削除後に関連するルールを見直し、必要な変更を加えます。
- アカウント移行の準備:異動やチーム変更時は、ユーザーを新しいアカウントに移行することでデータを保護します。
まとめ
Account Engagementを効果的に活用するためには、カスタマーペルソナの構築とユーザー管理の最適化が欠かせません。適切なペルソナを作成し、それをAccount Engagementのメールマーケティングで顧客の課題を解決するコンテンツを送信することがコンテンツマーケティングとして非常に重要です。
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