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SalesforceでのAccount Engagement(旧Pardot)の有効化と複数ビジネスユニットの活用

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Salesforceの**Account Engagement(旧Pardot)**は、B2Bマーケティングにおける見込み顧客の育成と営業チームとの連携を支援する強力なプラットフォームです。企業が多地域展開や製品ライン別の戦略を持つ場合、**複数ビジネスユニット(MBU)**を利用することで、マーケティング活動を効率的に管理できます。本記事では、Account Engagementの導入からMBUの活用、運用時の注意点までを網羅的に解説します。


目次

  1. Account Engagementの有効化プロセス
  2. 複数ビジネスユニットを利用するメリットと課題
  3. ユニット間のデータ管理と共有戦略
  4. ベストプラクティス:導入成功のための戦略
  5. まとめ
  6. 今後のステップとCTA

1. Account Engagementの有効化プロセス

Salesforceからの有効化手順

  1. Salesforceセットアップにログインし、「マーケティングセットアップ」を選択します。
  2. Account Engagementセットアップホーム」でビジネスユニットの設定を開始。
  3. 必要なユーザーに管理者権限を付与し、Salesforceとの連携を確立します。
  4. ビジネスユニット用のSalesforceコネクターは初期状態で「一時停止」になっており、ユニットごとのデータ制限を設定することが求められます【9】【12】。

2. 複数ビジネスユニットを利用するメリットと課題

メリット

  • 地域別の独立運用:アジア、欧州、北米といった地域ごとに異なるマーケティング戦略を展開できます。
  • 製品ラインごとの管理:各ユニットで製品やブランドに特化したキャンペーンを実施可能です【10】。
  • Connected Campaignsの活用:Salesforceと連携することで、複数のキャンペーンを一元管理できます【11】。

課題

  • データの不可逆性:一度ビジネスユニットに割り当てられたリードは別のユニットに移行できません。初期設定が非常に重要です【12】。
  • コストと複雑性の増加:各ユニットの独立運用により、管理の負荷が増加するため、慎重な運用が求められます。

3. ユニット間のデータ管理と共有戦略

データ共有の制限と運用の工夫

  • Marketing Data Sharing Rules:各ユニットがアクセスするデータをセグメント化し、Salesforceコネクターの設定で共有範囲を制限します【11】。
  • トラッカードメインの分離:各ビジネスユニットで異なるドメインを使用する必要があるため、事前のドメイン管理が求められます【9】。

資産共有の方法

  • ランディングページやメールテンプレートは、ユニット間で共有可能。ただし、トラッカーやカスタムオブジェクトはユニットごとに個別管理が必要です【12】。

4. ベストプラクティス:導入成功のための戦略

1. 標準化されたフィールド設定

  • 全ユニットで統一されたカスタムフィールドを使用することで、データの一貫性を保ちます【9】。

2. APIの活用

  • Account EngagementのAPIを使い、外部ツールとの連携を自動化することで、運用を効率化します【10】。

3. AppExchangeの活用

  • SalesforceのAppExchangeで提供されている「Enhanced Engagement History」などのアプリを活用することで、データの可視化と共有を強化できます【12】。

4. ビジネスユニットスイッチャーの活用

  • 複数ユニットを管理する場合、Pardot Lightning Appのビジネスユニットスイッチャーを使い、迅速にユニット間を切り替えられるようにします【11】。

5. まとめ

Account Engagementの複数ビジネスユニットの導入は、グローバル展開や製品ライン別の戦略が求められる企業に最適です。正確な計画と実行が重要であり、初期設定の段階でデータの一貫性と共有ルールを確立することが成功のカギとなります。この記事で紹介したベストプラクティスを活用し、効果的なマーケティング活動を展開しましょう。

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